本然の姿になるために

本然の姿になるためには、結論的に言えば生心が肉心を主管する状態になればいいのです、すなわち生心が主体、肉心が対象の状態です。生心を主体にするためには生心自体が成長しなければなりませんね。そのために重要なものが「生素」です。簡単に表現すれば「神様の愛」です。では神様の愛はどこにあるのか?家庭の中にあり、自然の中にあり、そこらじゅうにあります。しかし、堕落した人間はそれを感じる事ができません。そこで必要になってくるのが「真理」(み言)です。真理を学び実践する中に「神様の愛」を感じ取る感性が磨かれてきます。同時に肉身から「生力要素」が霊人体に注がれてきます。生心が主体の立場に立った土台で肉心を「許し、愛し、一つになり、感謝」していくなかで良心が育ち本心へと成長していくのです。(図14)

上記の内容のためのた第一歩が肉心の叫びを「傾聴する」という事です。肉心はこの人を守る為に「不安・恐れ・心配」しているのです。ただそれが過剰なだけ。なので生心を意識して(生心は無形であるので意識することが難しいですが、身体のどこかに手などで触れながら、例えば胸の真ん中辺りに触れながら愛を感じてみるなどしてみて意識してみましょう)肉心の叫びを素直に聞いてあげる。「不安なんだね」「怖いんだね」「心配なんだね」と、そして「ありがとうね、私を守る為にそのように感じてくれているんだね」と言ってあげる。この肉心の叫びを傾聴することは重要な内容なので次の講座で詳しく説明したいと思います。

 

図14

図15